アドベンチャーゲームの入江

アドベンチャーゲーム(ADV)を600本以上持つ筆者が、元ゲームプランナーの視点からADVを紹介するブログ。ギャルゲーからミステリまでADVならなんでも。

PS4・新作アドベンチャー/ギャルゲー紹介&感想 ★5~『レイジングループ』が面白い

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あけましておめでとうございました。
今年も元気にプレステ4のアドベンチャーゲームを紹介していきます。

パッケージ版のソフトではないのですが、注目していたソフトである
PS VR専用コミュニケーション・ADV『星の欠片の物語』のレビュー記事を先日アップしました。
よければあわせてどうぞ。

今回は旬(?)の新作ソフトもあります!

 

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リプキス

【ファーストキスを、もう一度―】

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 人前でキスをしまくってた両親の影響で幼いころ、周囲の人にキスをしていた主人公
今はそれを悔い、キスを大切なものとして考えるようになった。
そして幼少期を過ごした街に戻り、幼馴染の女の子と再会を果たす・・・。

まーよくあるタイプの恋愛ADVです。
選択肢は全然無いので、目的の子を追いかければすぐ攻略できます。

「いつもの」って感じです。はい。
展開もPC版移植お決まりな感じで、ルート突入後はひたすらいちゃいちゃしているのを
見せられるだけになります。

恋愛ADVとしてベタな物語だとしても、選択肢が入れば体験も少しは変わるだろうになあと思います。

メインヒロイン姉妹の胸の強調ぶりが少し気持ち悪い。
ルート攻略後のトロフィーが「○○ルートを最後まで読んだ」という説明なのが納得いかない。
選択肢がほぼ無いため、読み物化していることをわかった上での自虐でしょうか。

アドベンチャーゲームはただの読み物じゃない。世界を変えられる面白さがあるというのに。

(C)GIGA / ENTERGRAM
2017.04.13 発売

 

 


 

甘えかたは彼女なりに。

【「甘えベタ」な彼女が恋をした――】

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 「付き合ってくれる?」と美少女に連れられていった先は
学園内では評判のよくない、生徒会を助力する「アシスト会」なる委員会だった。
友達なんてもの作らないと孤独を決め込む主人公、
「アシスト会」に舞い込んだ依頼の練習台として女の子達との交流が始まり・・・。

久しぶりに、「お昼ごはんどこで食べる?」から、「場所」を選ぶ選択肢が出た気がしました。
それでも選択肢は10未満でやはり「いつもの」。
個別ルートはやっぱり一本道で読み物化しているし、懇ろなのを見せられるだけです。
最近のブログ記事はこの文章ばっかりな気がしますが、
本当にこれだけな上によくある展開なので心に響かないのです・・・。


上掲の『リプキス』を出したのと同じ、戯画×エンターグラムのタッグから発売されています。
そのせいか、UIやSEが一緒だったりホーム画面のアイコンの構図が両者で酷似しているなど
低予算で作られたのかを疑いたくなる有様。
プレイ時間もそこまで長くありません。さっくり終わります。

(C)GIGA / ENTERGRAM
2017.10.26 発売

 

 

 

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人気声優のつくりかた

【真実度・78%の声優業界ラブコメディ】

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主人公が通う学園には、芸能活動をしている人間が所属する芸能コースがある。
その芸能コースの女子寮の管理人を、腰をいわした母のかわりに妹とともに任されることに。
ヒロインは3人。
 寮長にして生徒会長であり、売れてない声優
 ひょんなことから声優業に身を置くことになった妹
 アルバイト中に偶然出会った人気声優
声優業界の舞台裏と、彼女たちとの恋模様を描きます。

攻略はとても簡単。好感度の上がる選択肢を選んでおいて、
ルート選択の画面が来たら目当てのヒロインを選ぶだけ。
どのルートに入るかを選ばせるとは驚きました。そこまでの選択肢、4つしかないくせに。

ゲームとしての体裁をなしていないのではないでしょうか?

内容としては、「人気声優になる物語」「人気声優への物語」「人気声優の内面の物語」の
3つだと思います。
全体のテーマとして「声優」が選ばれた作品、というくらいの印象です。
声優さんのことに関心がないので、そのように感じてしまうのかもしれません。
逆に、声優さんに興味があるかたなら楽しめる・・・のかも?

ログが1ページ1台詞は時代遅れにも程があると思いました。

(C)MintCUBE/だいだい/ENTERGRAM
2018.01.25 発売

 

 


 

Occultic;Nine

【―世界はインチキで溢れている!】

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主人公は吉祥寺に住むアフィブロガー。そこはオカルト情報を扱っているブログ。
そんな彼を中心に、変わり者の9人が陰謀に巻き込まれる。
超常現象の権威たる教授の不審死は。
そして、自身の名前が被害者として挙がった、井の頭公園の大量死は・・・。

もとはDL専売の告知だったが、パッケージ版もやっぱり出しますよと言って
見事な宣伝をかましたタイトル。
原作は小説で、固有ジャンルは「超常科学NVL」。
オカルトを科学で暴いていく姿勢は、同社の「科学アドベンチャーシリーズ」から健在。
そこには強い説得力があります。


しかし、物語がとにかく薄っぺらい。DL専売納得のボリュームと言わざるをえない。
また、「9人の変わり者たちがオカルトの真理を暴く」などと銘打っているが
物語中実際に動き回っているのはこのうち4,5人といったところ。
実際そうだし、その程度にしか感じられない矮小さにも問題がある。


アフィリエイトトリガーという、ブログの記事内容をどうするかで分岐が決まるが
これもよくわからない。組み合わせに対しゲーム側で用意された幅が少なく、すぐにバッドエンド直行となる。
また、トゥルーエンドを見るためには、物語の本筋と関係のないことをやらされます。
そんな妙ちくりんなオマケを本編と関わらせてはいけない。


つまるところ、内容が薄く分岐方法はわかりにくく、真エンドは脇道から生まれる。
しかも、「別ハード」での実質「完全版」にあたるものを開発中と公言している。(既存版も無料アプデされるとのことですが)
本は読まないのでやっと『Occultic;Nine』を楽しめる、と期待していたのにこれではダメ。

(C)MAGES./5pb./Chiyo St. Inc.
2017.11.09 発売 

  

 


 

レイジングループ

【人狼(かみ)に挑め、死ねない(ループする)男。】

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山道をツーリング中に戻れなくなってしまった主人公は、奇特な村に辿り着いた。
そこでは夕霧が起きると必ず人が死に、
「おおかみ」をくくるという「黄泉忌みの宴」を催して村の誰かを殺す習わしがあった。
迷い込んだ主人公もそこに同席、「死んでも記憶を保持して戻る」力を得て人狼(かみ)に挑んでゆく。

2015年12月よりスマートフォンや PS4 , Switch などで随時DL販売されてきたADVのパッケージ版がついに発売。
人狼×和風伝奇ホラーノベルアドベンチャーが謳うとおり、
「人狼ゲーム」を良い意味で拡大解釈し、そこに和風伝奇モノを乗せて作られている。

トンキンハウス作品的な「チャート」を搭載。
死んでキーワードを手に入れていく、ある種死にゲーであるため
チャートを使って好きな所に飛べるのが非常に便利。
また、死んでも記憶を持ったまま戻れるのはある種メタ的で個人的にツボ。
更に更に、死んだ際には「次にどうすればいいか」のヒントを得るか得ないかも選択出来る。
『野々村病院の人々』を思い出す懐かしさ。

ホラーノベルアドベンチャーとされていますが、残酷表現をOFFにするオプションを適用すれば
多少のホラーで済むと思います。怖くなかったですよ。
選択肢も程よく存在しており、「久々にまともなアドベンチャーゲームがプレイ出来た」という好印象!
物語のテンポが良く、要所要所で気になる展開を入れてきてくれるため、夢中になれます。
「人狼ゲーム」が基になっているため、人間関係の掘り下げも重要と思われますが
10数名それぞれ、よくキャラが立っていたと思いました。

ヒントがコミカルに教えてもらえるので、それも楽しみになる。死んで鍵を入手してはいおしまい、とさせない遊び心も見て取れます。
第1ルートのラストが特に好きで、その斃れ方になるほどなあと感じました。
かなり濃縮されている内容なので一気にプレイすることをオススメします!


(C)2015-2017 KEMCO (C) 2015-2017 dwango
2018.01.25 発売 

 

 


 

今回はここまで!2018年もよろしくお願いします!
次回は2/22に発売する2本や3月の発売ラッシュあたりでの更新になる気がします。
では。

 

次回の記事はこちら

 

前回の記事はこちら

 

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