アドベンチャーゲームの入江

アドベンチャーゲーム(ADV)を600本以上持つ筆者が、元ゲームプランナーの視点からADVを紹介するブログ。ギャルゲーからミステリまでADVならなんでも。

PS4・新作アドベンチャー/ギャルゲー紹介&感想 ★6~地味に良かった『キミの瞳にヒットミー』

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ご無沙汰しておりました。
6月~8月のADV発売予定も次々と出てきてますね。

今回は新作づくしの紹介記事になります。

 

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あざやかな彩りの中で、君らしく

【ありがとう……本当に。これからもボクを……ううん、私をよろしくね】

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転入先の学園の寮で同室になったのは、女の子なら完璧だった男の子。
彼は歌舞伎の女形として活動する、名門の家の役者。
しかし主人公は、そんな彼が実は女の子であるということを知ってしまう。
二人だけの秘密を軸に展開される、直球の恋物語。

・・・最大限面白そうに見せようとして書いてこれです。
面白い面白くないという次元の問題ではなく、ゲームとして成立していないものを出してきました。
そう、選択肢がゼロ。これじゃあ「ただの読み物」だろうが。
2700円で売るからって許されるものではない。

固有ジャンル「コミュニケーションADV」は昨年11月発売の『となりに彼女のいる幸せ』に続く2作目。
前作は選択肢が1つで酷いと言いましたが、まさかゲームとして劣化して出て来るとは思わなかった。
これは5月発売の第3弾も地雷と言わざるをえない。

単純にストレートな恋物語が流れて終わりです。
男かと思ったら実は女の子、というシチュエーションは好きなかたが多そうですが

ゲームとして考えると一切価値が無いものなので避けるのが安定です。

(C)プレカノ / ENTERGRAM
2018.02.22 発売

 


 

キミの瞳にヒットミー

【「やりたいこと」にひたむきな彼女と恋するADV】

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廃部寸前の文芸部に集ったのは、それぞれが「やりたいこと」を持っている女の子たち。
「お笑い部」「素敵発見部」「世界征服部」「青春部」。
彼女たちの主義主張を汲み、「シェア部」という形でとりあえず部をまとめる主人公。
「シェア部」で主人公とヒロイン達は「やりたいこと」に向き合っていく。

固有ジャンルは 「やりたいこと」にひたむきな彼女と恋するADV 。
あまり期待していなかったのですが、シナリオがなかなか良かったです。

「世界征服部」は、「魔王」を自称する痛い中二病の子の話かと思いきや
彼女の過去や育った境遇と密接に関係するお話だったり。
「青春部」では「やりたいことを見つける」ためにあれやこれやと奮闘するお話だったり。

攻略としてはヒロインの顔がついた選択肢を選べばいいだけなので非常に簡単なのですが、
読ませる内容の物語だったので、前向きな評価をつけたい。
上掲の『あざやかな~』をやった後だったので、ちょっと錯覚気味かもしれませんが。


世界征服部のヒロインは前情報だけだと、ただの痛い子かと思っていたのに・・・。
意外な掘り出し物でした。

(C)GIGA/ENTERGRAM
2018.02.22 発売

 

 

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D.S. -Dal Segno-

【新しい恋がはじまる―。】

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ここは、「誰も不幸になることのない楽園」と呼ばれる島。
季節外れの転入生として島にやってきた主人公は、
サボり女子・生徒会長・自称、魔王の娘・従妹が暮らす寮に入り
「幸せ」を掴むためにひた走るのであった・・・。

「誰も不幸にならない楽園」→「不幸にはならないが、必ず幸せになれるとは言っていない」
という物の捉え方が好み。

幸せになるためにはやはり、一歩を踏み出さなければいけないと感じさせる作品。
シナリオとしては、恋仲になる→破局のピンチ→それを超えて結ばれるという
王道な流れではありますが、そもそもこの流れを持つ作品が最近なかったように思います。


選択肢は4つで、ヒロイン選択はそれまで選んでいたひとを名指しにするタイプ。
そしてルートに入ったら選択なしの一本道。
但し今作はシナリオに山と谷がしっかりある構成になっているので、少なくとも飽きはしないでしょう。

固有ジャンルの「こそばゆい学園恋愛アドベンチャー」というのはよくわからなかった。
あとは音声再生まわりにバグがあるのか、たまにブツッと鳴ってボイスとBGMが切れる世界ぶち壊し仕様搭載。(なおして)
しかし魔王の娘・・・魔王とか言うヒロイン・・・どこかで聞いたような・・・ヒットミー・・・うっ

(C)CIRCUS / ENTERGRAM
2018.03.22 発売

 

 


 

カルマルカ*サークル

【あなたが、この世界の主です!】

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「あなたが、この世界の主です!」
出会い頭にそう言われ連れられてきた、星渡り同好会。
それは年に一度、七夕の夜に「カルマルカ」へ接続を試みる生徒会直属の同好会。
同好会には呪いとも言える「魔可」、7つの大罪の1つずつを持った人間が集まっていた。
カルマルカへの接続で「魔可」は消せ、「あらゆる束縛から解き放たれる」と言うが・・・。

「魔可」の設定が全く活かせておらず、主題にもかかわらず取ってつけた感じがして入り込めません。
パッケージヒロインは「嫉妬」の魔可を持っているそうですが
その特性は異性と話しているとき急に恥ずかしがる、というもの?
それ嫉妬でもなんでもないと思うのですが。シナリオも別に嫉妬がテーマになっているわけでもないし。

「怠惰」の魔可を持つ人物は、急に抗えない睡眠に落ちてしまうそうですが
そのキャラが飲食店でアルバイトをしている。無理があるのでは。

言い忘れてましたが PSV からの移植です。
あまり魅力がなかったというのが正直な感想ですね。

(C)SAGA PLANETS/ENTERGRAM
2018.05.24 発売

 

 


 

見鏡澄香の制服活動

【制服デート……しよっ!】

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日本随一のテーマパークで、制服姿のとある女子生徒と出会う。
意気投合するも連絡先すら交換せず、その日だけの関係だと思って別れたのだが
なんと引越し先のお隣さんがその彼女だった。
彼女には「制服を着ていたが、就職活動真っ最中の大学三年生」という秘密が。
これは、そんな彼女が、「もう一度掴みたいと願う過去」と「掴めない未来」に翻弄される物語。

出ました、コミュニケーションADV第3弾。
今回も当然のように「選択肢ゼロ」。アドベンチャーゲームを舐めていますね?


但し物語に関してはあまり見たことがない、「就職活動における葛藤」が描かれており
就活に苦労したかたは彼女の気持ちがよくわかるようなものとなっています。

職が決まらず先の見えない未来を目の前に、昔大好きだった、絵を描くという機会が舞い込む。
やりたいことを封じ込めて、自分を嘘で塗り固めて。
そんな日々でもきっと、「好きなもの」は自分の中で「柱」なってくれるはず・・・。

正直、コミュニケーションADVでなければもっと深く深く掘り下げていけるような題材で、
とてもよい物語になっていた気がします。コミュニケーションADVでさえなければね。


ところで、このコミュニケーションADVがいかに「ぼったくり」かというところに気付いてしまいました。
本作、CGは本編で10枚+クリア後の追加エピソードで1枚
前述の『あざやかな彩りの中で~』は8枚。これで両者2700円。


ではここで『蒼の彼方のフォーリズム』と比べてみましょう。
ヒロインは4人。CG枚数は
25枚・24枚・20枚・19枚 となっております。
(SD絵及び、差分枚数除く純粋なCGの枚数)
その他キャラや場面には合計70枚。これで定価8400円。

どう考えても普通の恋愛ADVのほうがコスパが良いです。
すぐ読み終わるわ選択肢無いわでゲームと言えないブツでぼったくるのはやめてください。

なおこのコミュニケーションADVは6月に第4弾、8月に第5弾が出るらしいですよ。やったね・・・

(C)プレカノ / ENTERGRAM
2018.05.24 発売

 


 

今回はここまでになります。
5本すべてエンターグラムがパブリッシュしてますね。最近は同社から発売のものが非常に多い。
4/26 発売の『慟哭 そして・・・』は中身変わってないから紹介しなくてもいいかな?という感じで飛ばしました。

夏に向けてたくさんADVが発売されるので、また発売予定もまとめておきたいですね。
とりあえず次は 6/7 発売、『Life Is Strange: Before the Storm』!

 

次回の記事はこちら

 

前回の記事はこちら

 

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